タイトルは岡山弁で「とても、怖い」の意味。
タイトル通りぼっけえきょうてかった。しばらく夜は一人でトイレ行けん。
化け物や幽霊の怪奇そのものよりも、明治時代の岡山の北の果ての寒村の人間模様がきょうてえ。
貧困、不作、飢え、迷信や古い因習、男女差別や他所者差別、都会に対する劣等感、濃密過ぎる人間関係、すぐに広がる噂話など、田舎の嫌な側面をこれでもかと半ば悪意を持って見せつけてくる。
怪談部分はともかく、当時の日本にはこんなダークサイドが本当にあったんだろうな…もしかしたら今でも…と考えるととてもどんよりしてきます。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2021年2月16日
- 読了日 : 2021年2月15日
- 本棚登録日 : 2020年9月20日
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