扉は閉ざされたまま (ノン・ノベル 797)

著者 :
  • 祥伝社 (2005年5月1日発売)
3.45
  • (74)
  • (178)
  • (282)
  • (54)
  • (4)
本棚登録 : 953
感想 : 208
3


倒叙ミステリ。ほぼ安楽椅子状態で推理する探偵・碓氷優佳は凄い。しかし、感情<理性の構図で動いている姿をみたら、読み終えた後で最初から犯人のほうが掌で転がされていたのではないか…そう思える微妙に苦い後味。臓器提供の面に関する動機は、臓器提供意思カードを持つ意味の重さが伝わってきた。
その重さが、碓氷優佳の脅威に薄れていることが残念でならない。感情的な部分が少なく理知的な部分が多い為、どういう感情で受け止めたら良いから分からない小説。目の前で理系研究者同士の話を聞かされている感覚。結論、さっぱり分からん。分かったのは、探偵役には優佳の向いてないの一択である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年7月28日
読了日 : 2023年7月28日
本棚登録日 : 2023年7月7日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする