もともと1970年の本だが、私が読んだのは2004年の再文庫化版。
東日本大震災により津波の恐ろしさに対する認識は一挙に改まったが、別に過去に恐ろしい津波の被害がなかったわけではまったくない。1896年の津波は死者約2万6千名、1933年の津波は死者約3千名、1960年のチリ地震津波は死者約100名。チリ地震津波は規模が小さいとはいえ、警報や堤防などの対策により津波の被害を軽減できているようにも見えたのかもしれない。しかし2011年の津波は1896年に匹敵する犠牲者を出した。それを踏まえて読むとあらためて慄然とする。
読書状況:読み終わった
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本・雑誌
- 感想投稿日 : 2024年2月2日
- 読了日 : 2024年1月22日
- 本棚登録日 : 2023年10月9日
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