歴史は「べき乗則」で動く――種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)

  • 早川書房 (2009年8月25日発売)
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本棚登録 : 985
感想 : 93
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世の中の多くの人は何かにつけ「計画」や「規則性」や「法則性」を求める。

しかし最新の複雑系科学によれば、実は予期できないことも多い。

地震や経済もそうだ。

そして科学の進歩や人類の歴史も同様に、べき乗則にしたがって予期できないとしている。

実感としては、そういうこともあるかもしれないと思う。
(しかしそれだけではない気もする)

いずれにしても、何でも説明できる。予想できる。計画できる。
と思ってしまう人類の癖は治したほうがよいと僕は思う。

なかなか面白い本だった。

そもそもどうしてこの本に興味を持ったかというと、
将棋の羽生さんが自著の中で紹介していたからだ。

羽生さん、やっぱりただ者じゃないな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 科学
感想投稿日 : 2011年4月20日
読了日 : 2011年4月20日
本棚登録日 : 2011年4月20日

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