西遊記 10: 全十冊 (岩波文庫 赤 21-0)

著者 :
  • 岩波書店 (2005年6月16日発売)
4.00
  • (11)
  • (7)
  • (11)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 111
感想 : 11
5

 おそらく實吉達郎『西遊記動物園』で知ったのだと思う。悟空が最後に会敵するのは月のウサギ。キネを武器に全裸で悟空と渡り合う。あぁ、絵心をくすぐられる!
 評判のよい平岩弓枝『西遊記』をひもとく。着衣のようである。實吉先生は間違えているのか。やむなし、中野美代子完訳版(十)に手を出す。
 ありました。「妖精はといいますと(中略)着ているものをパッと脱ぎ捨て(中略)杵のような短い棒を手にするなり(中略)悟空に打ちかかってきたのです」
 しかし、このページ左側イラストの妖精は着衣である。おぉ、こうなれば何としても不肖の自分が赤い目・白い肌・全裸の妖精を描くしかあるまい。
 なお、解説・補 四「構成について」には圧倒される。こと構成に関しては中国四大奇書の随一であろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館
感想投稿日 : 2022年2月8日
読了日 : 2022年2月8日
本棚登録日 : 2022年1月31日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする