私の記憶によると、本書は伊藤氏が駿台の英語科主任を離れてから執筆された本である。
伊藤氏は長らく最難関クラスのみを担当されていた。このため、基礎・標準レベルの伊藤氏の授業を疑似体験できるのは本書のみである。
普通、受験参考書の英文は大学入試問題を使用しているため、アンダーラインや括弧内が空白にされるなどの加工がなされている。
本書はそうした加工が一切なく、きわめて読みやすい学習素材となっている。
この本の使い方だが、ノートに全訳するかどうかが大きな問題だろう。
下手に全訳しようとすると、大変すぎて途中で挫折する可能性が高いので、以下のような方法もありだ。
まず、ノートに英文のコピーを貼り、わからない部分をチェックしたうえで本書の解説を読む。本の英文の部分は何も書き込まないで何回も復習する。
次に、採点基準のある「英文和訳演習(入門、基礎)」で和訳を実際にやる。
最後に、知識の整理のため、英語構文をまとめた参考書(英文解釈の技術等)の解説部分をざっと通読する。
以上が終了したら、パート2に進むと良いだろう。
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カテゴリ:
参考書
- 感想投稿日 : 2016年5月24日
- 本棚登録日 : 2011年8月14日
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