宴の前 (単行本)

著者 :
  • 集英社 (2018年9月26日発売)
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感想 : 16
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現職県知事・安川は引退を決意し、後継者誰にするか悩んでいた。地元出身のオリンピックメダリストの中司が立候補を決意する。オリンピック誘致を掲げ、中司の勢いが優勢の中、安川は、後継者を見つけることができず引退を撤回して選挙に臨む。県民が選んだのはどちらか。知事選を舞台に候補者、党の有力者、新聞記者、選挙参謀、利権者様々なやりとり、駆け引きが味わえた。記者が権力を手に入れたと勘違いしてしまうこと、地方紙のルールというもの、記者がメッセンジャーになるというところは、小説なのでオーバーに書かれているとしても、堂場さん自身が少々でも感じたところがあるのかしら。利権に絡んだり、どうなの? っていう人もいたけれど、悪の中の悪っていう人はいなくて、それぞれ正義や人間味もあったりして、実際こんなやりとりあるんだろうなあ、と。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2018年10月26日
読了日 : 2018年10月23日
本棚登録日 : 2018年10月26日

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