この本を読むために、巷説シリーズをすべて再読しました。
主役が又さんではないので、いつもと違うやり口に驚き、楽しみました。
又市のかつての相棒、林蔵がメインのお話です。
全然関係ないですが、これを読んでいるときに念願の盆栽を始め、せっかくなので松の名前つけようと思い、「松蔵」と命名しました。
「これで終いの金比羅さんや」
正直、金比羅さんに親しみがない私ですが、なんだかかっこいいと思いました。(単純です)京極さんはかっこいい台詞を生み出しますね。
大体の話がその話のメインとなる、腹に一物抱えているような人が語り手となります。京極さんはこういうところがすごいのですが、その人になりきって、その人が思うこと、感じることを書いているので、かなりその人に感情移入をしながら読むことができます。
昔、まだ小説を読むことに慣れていないときに、京極堂シリーズの関口君のパートを読んで、めちゃくちゃ暗い気持ちになりました・・・。
引き続き京極さんの読んでいない本を読んで行きたいと思います。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
京極夏彦
- 感想投稿日 : 2017年9月19日
- 読了日 : 2014年3月20日
- 本棚登録日 : 2017年9月19日
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