痾 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1999年1月14日発売)
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本棚登録 : 686
感想 : 77

夏と冬の奏鳴曲の続編というか後日談というか如月烏有というか、如月烏有の虚無。もう何もかも虚無。彼は、如月烏有として、幸せになんてなれないんじゃないだろうか。そして、夏と冬以上に、理解しようとするな感じろ、という気持ちになる。なんか、なんか、もう、本当に……。
和音プロジェクトが闇深すぎて、ぞっとする。烏有ととうりの他に、何人のヌルと和音がストックされていたんだろうか……。
とうりが出てくるたびに、救われなかったもう一人のとうりを思って切なくなってしまうよ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年11月7日
読了日 : 2021年10月23日
本棚登録日 : 2021年10月23日

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