一度だけ、姜先生の授業を受けたことがある。
「超ダンディーで授業も面白いし、しかもグレード甘いんだからとにかく一度はとるべし」と友人に勧められて、一般教養の政治学入門か何かをとった。
政治なんてまるで疎い私でも、70分の授業があっという間に感じるほど、面白くて夢中になってノートをとった記憶がある。
既に「朝まで生テレビ」などに出演されていて、学内ではダントツに人気があったけど、「在日」という言葉は当時の先生からは全くと言っていいほど連想しなかった。
むしろ、そういうカテゴライジングはとっくに超越しているのかと思っていた。
だから発売当時、書店でこの本を見たときちょっと驚いた。
そして今読んでみて、本書の中にもあるように、「時がきた」のだったと素直に理解できる。
テレビでのクールな先生の印象しか持たない人には、ぜひ読んで欲しい。
極めてパーソナルな体験とグローバルな視点が折合わさった展開は、姜先生ならでは。
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- 感想投稿日 : 2010年9月20日
- 本棚登録日 : 2010年9月20日
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