在日

著者 :
  • 講談社 (2004年3月24日発売)
3.46
  • (12)
  • (28)
  • (54)
  • (4)
  • (1)
本棚登録 : 209
感想 : 43
4

一度だけ、姜先生の授業を受けたことがある。
「超ダンディーで授業も面白いし、しかもグレード甘いんだからとにかく一度はとるべし」と友人に勧められて、一般教養の政治学入門か何かをとった。
政治なんてまるで疎い私でも、70分の授業があっという間に感じるほど、面白くて夢中になってノートをとった記憶がある。

既に「朝まで生テレビ」などに出演されていて、学内ではダントツに人気があったけど、「在日」という言葉は当時の先生からは全くと言っていいほど連想しなかった。
むしろ、そういうカテゴライジングはとっくに超越しているのかと思っていた。

だから発売当時、書店でこの本を見たときちょっと驚いた。
そして今読んでみて、本書の中にもあるように、「時がきた」のだったと素直に理解できる。
テレビでのクールな先生の印象しか持たない人には、ぜひ読んで欲しい。
極めてパーソナルな体験とグローバルな視点が折合わさった展開は、姜先生ならでは。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2010年9月20日
本棚登録日 : 2010年9月20日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする