366日 風景画をめぐる旅

著者 :
  • パイインターナショナル (2021年1月21日発売)
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本棚登録 : 715
感想 : 35
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goya626さんの本棚で見かけて面白そうと思って読んでみました。

「《風景画》は絵による詩ではないだろうか」(p10)
今まで風景画の見方がよくわからなかったのですが、著者のこの一言はまさに革命的でした。

詩的な解説がとてもよくて、読むと読まないとで絵の印象がガラッと変わるくらいです。
例えばムンクの「白夜」(p207)では「世界はここに終わり、そしてここにはじまる」とカッコいいです。

意外なところではクリムトやルノワールがたくさん風景画を描いており、そのどれもが良いものばかりでした。
現時点のお気に入りは、シスレーの青、モネのライラックなど鮮やかな色が自分は好きみたいです。中にはルソーの「橋のある風景」(p238)など切ないものもあり絵の鑑賞の奥深さを知りました。
「風景は画家から人々へ贈られる。」(p299)という言葉通り素敵な発見ばかりで、手元に置いて一年中見ていたい本だなと思いました。


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感想投稿日 : 2022年12月18日
本棚登録日 : 2022年12月18日

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コメント 4件

goya626さんのコメント
2022/12/19

lemさん
本当にこの本は座右の書ですよね。何度も見返したくなります。私は、アンリ・ル・シダネルやロシアの画家たちに心惹かれました。

lem(thanksアラバキstyle)さんのコメント
2022/12/19

goya626さんコメントありがとうございます!
確かに座右の書ですね。ロシアにこんなに素晴らしい画家がたくさんいることは初めて知りました。
良い本をご紹介いただきありがとうございました。

goya626さんのコメント
2022/12/20

lemさん
366日シリーズはいろいろあるようです。「366日絵のなかの部屋をめぐる旅」を買っちゃいました。今、じっくり少しずつ見て読んでいます。レビューを上げるのは何か月か先かな。

lem(thanksアラバキstyle)さんのコメント
2022/12/21

goya626さん、良い情報ありがとうございます!
色んなシリーズがあるんですね。ちょっと図書館で探してみます。goya626さんのレビューも楽しみにしております。

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