恋が中心の物語なんてあんまり読んだことない。小さい頃からラブストーリーには縁がなかったよ。映画くらいなら少しは見たかなぁ。恋愛が恥ずかしいからなんだと思う。自分なんかが人を好きになるなんて恥。ほれたのはれたの縁がない。喪女ってやつだ。
でも今、昔好きだった人が亡くなって辛いから図書館で恋愛コーナーに置かれてたこの本を借りてみた。瑞々しくってずっとウエット。何故ずっとこんなにしっとりとした湿気を感じるのかなと思いながら読み進めて、別れが前提のお話だからなのかなと思ってたのだけど、そういうことではなくてよかった!たくさん素敵な言葉があるのだけど「水を含んだガーゼみたいに」って表現がすごくすきだった。本当にずっと、こういうどこか水気が溢れ出てきそうな状態の文章だと思った。泣くのを瞳の奥ギリギリで堪えてる時みたいな。
理想的すぎて嫉妬しちゃうけど。大事なものの後にそういうことがあるって素敵じゃない!?私みたいな自信がない女はいつも男性と会う=肉体の恐怖があった。そういうものなくアイスクリームを食べたりコーヒーを飲んだり旅行に行けるなんて、素敵すぎるよー。本当に、今読んでよかった。誰も傷つかない踏み躙られない、恋と心の何かを再生できるお話だった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年3月7日
- 読了日 : 2024年3月7日
- 本棚登録日 : 2024年3月7日
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