bunkaさんの感想・レビュー

さくら (小学館文庫)

著者 : 西加奈子

• 小学館 (2007年12月4日発売)

西加奈子さんて　
文章にやっぱりパワーあるなぁ。

圧倒的なヒーローの長男の「一」兄ちゃん。
兄ちゃんが大好きな次男の「薫」、末っ子の美少女「美貴」
家族の何気ない日常や会話
成長や葛藤、性について、人間関係、出会い、わかれ
前半は不穏な空気を感じつつも幸せに包まれているけれど
後半、苦しい。苦しすぎる。

「ギブアップ」と突然いなくなる兄ちゃん
日常がガラガラと崩れ、自分も家族もおかしくなっていく。

最期は前向きで終わってよかった。
父ちゃんサイコー！！
さくらは全部まるっとみとどけたね。

感想投稿日 : 2021年4月28日

読了日 : 2021年4月28日

本棚登録日 : 2020年7月11日