心臓狩り (3)異形の領域 (角川ホラー文庫 う 2-3)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011年7月23日発売)
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本棚登録 : 56
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やっぱりシリアスになりきれなかった雅之。
最後の場面なんか、本当なら怖い話だと思うんですが・・・。
シャーマンの話とか人類の進化の過程まで言及していて、
なかなか興味深かったのに。
ちょっともったいない感じがします。
一応表面的な出来事はまるく収まったようですが、
雅之が実際に対面した人々は氷山の一角で、
シャーマン一族の全体像は謎のまま。
更には世界中にいるらしいシャーマン達や「神」のような存在も、
会話にチラッと出てきただけで終わっちゃった。
そっちの方が気になる。
大きなテーマ・・・人類の進化などを背景にしながら、
自分の体と心の(人知を超えた)変化を、
舞さんの存在だけで納得できてしまう雅之に脱力しました。
人間やっぱり、人類全体とか漠然としたものよりも、
身近な出来事の方が大事というのは真情だと思いますけども。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2011年8月11日
読了日 : 2013年7月15日
本棚登録日 : 2011年8月11日

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