人間失格、走れメロスにつぐ太宰治作品。
三島と共に言葉の美しさガすごい。
いや、美しいの概念がそもそも違うのかもしれない。女性視点でかな子の可愛らしさが愛おしい。また、母と二人暮らしなのも今の自分と重ねると恐ろしくもあり、大切にしなければという気持ちが湧いてくる。
弟の純真ながらも道化になろうとした偽道化には自己の否定が生々しく、汚い鞄の中に手を入れるようなカオスがあった。
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- 感想投稿日 : 2024年1月3日
- 読了日 : 2016年1月6日
- 本棚登録日 : 2024年1月2日
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