都市と都市 (ハヤカワ文庫SF)

  • 早川書房 (2011年12月20日発売)
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本棚登録 : 1197
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ほぼ同じ位置にモザイク状に領土を有する二つの都市国家の間で起こった殺人事件を追う、ハードボイルドでSFなミステリー。

二つの都市は互いに空間を共有していながら、相手都市のものは触らない、見ない、聞かないようにしなければならず、越境してしまうと〈ブリーチ〉がやって来てどこかへ連れ去られてしまう。監視されているらしい。
よく分からないけど、〈ブリーチ〉が超法規的な力を持っているんだなということは分かる。なのにどうも恐ろしさが実感を伴ってこないと思うのは、私の想像力が足りないのか。
そうは言ってもその緊張感漂う設定には、なるほどなあと思う。
ただ街を歩くのにも神経を使っている様子で、さらに車の運転なんて、よく事故らないな。もちろん相手都市の車に追突したら〈ブリーチ〉である。
そういう設定の方に気を取られて、殺人事件の真相については、そうなのかー、というざっくりとした感想しか出てこないのだけど。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー・サスペンス
感想投稿日 : 2021年8月29日
読了日 : 2021年8月29日
本棚登録日 : 2021年8月29日

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