深い疵 (創元推理文庫)

  • 東京創元社 (2012年6月22日発売)
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本棚登録 : 678
感想 : 96
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シリーズ3作目。前の2冊より断然面白かった。
作者の真価がわかるという理由で、日本ではこの本がシリーズ中最初に出版されたというのも納得だ。
殺人事件の被害者はホロコーストを生き延びた大物ユダヤ人で、それがなんとナチスの親衛隊員だったことが判明する。事件の裏に一体何が、と気になるのはもちろん、捜査や会話から少しずつ手掛かりが与えられて、あまり唐突な感じやとっ散らかった感じがしなくて引き込まれた。
タイトル通りの深い疵は、私には想像しきれないほどで、震える。殺人を否定できない気持ちになってしまった。

捜査チームに新しい人も加わったし、いけ好かない同僚の様子も気になるし、次も読みたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー・サスペンス
感想投稿日 : 2021年2月7日
読了日 : 2021年2月7日
本棚登録日 : 2021年2月7日

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