シリーズ3作目。前の2冊より断然面白かった。
作者の真価がわかるという理由で、日本ではこの本がシリーズ中最初に出版されたというのも納得だ。
殺人事件の被害者はホロコーストを生き延びた大物ユダヤ人で、それがなんとナチスの親衛隊員だったことが判明する。事件の裏に一体何が、と気になるのはもちろん、捜査や会話から少しずつ手掛かりが与えられて、あまり唐突な感じやとっ散らかった感じがしなくて引き込まれた。
タイトル通りの深い疵は、私には想像しきれないほどで、震える。殺人を否定できない気持ちになってしまった。
捜査チームに新しい人も加わったし、いけ好かない同僚の様子も気になるし、次も読みたい。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリー・サスペンス
- 感想投稿日 : 2021年2月7日
- 読了日 : 2021年2月7日
- 本棚登録日 : 2021年2月7日
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