資産家で読書好きな自由人が、ちょっと浮世離れしているというか、とても五十男には思えないところがなんだか楽しい。
彼の読んでいる小説は、読んでいる部分しか内容が分からず全体が気になるし、読書を中断した後もまだ少し意識が本の中にある様子なんかは、そうそうそんな感じ、と頷いてしまう。
小説の中身だけじゃなく、彼や周りの人達のことも、視点を変えながら断片的に知っていくのが面白かった。
誰のことも少しずつ興味が増していくのに、一から十までは分からないところがとても自然でよかった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年2月14日
- 読了日 : 2018年2月14日
- 本棚登録日 : 2018年2月14日
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