司馬遼太郎の実質的なデビュー作で直木賞受賞作。
忍者ものは然程好みでなかったのでこれまで手に取らずにいたが、いよいよ未読作品が減ってきたので手に取った。
敵味方が入り乱れて、気を抜くと筋が追えなくなりそうだったが、何とか読み終えた。
ラストの方で、伊賀忍者の葛籠重蔵が太閤秀吉を弑するのではなく、ポカリと殴りつける場面は、それまでの緊迫感からのズレにニヤリとしてしまった。
最後の四頁を読む迄、石川五右衛門をモチーフとした話と気付かず。。(途中、風間五平が「石川五右衛門」と咄嗟に偽名を出す場面があっても)
気持ちよくしてやられた感あり。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年4月8日
- 読了日 : 2023年4月8日
- 本棚登録日 : 2023年3月26日
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