インド・ネパール編。
自分が学生の頃の「貧乏旅行の聖典」的本作品の中でも、もっともそれらしい巻ではなかろうか。
インドもネパールも行ったことがないので、比べようもないが、1975年の当時とは様変わりしていて、今や当時の光景を想像することは難しいのだろうか。ヒンドゥーの聖地ベナレスは、とある漫画(ジョジョ3部)で登場するので、何となく当時の雰囲気をイメージしやすかった。
リキシャの値段を交渉する場面ははたから見ている分には、文化のギャップが楽しい。目的地までの距離が思ったより長かったので、事前に交渉して決めていた料金よりもオマケしてはずんでやると、リキシャ引は、それに感謝するのではなく、正規料金はもっと上だ、とさらに要求してくる。
みんな、生きるのに一生懸命だ。
自分の権利を主張できるのは自分しかいない、という意味では、現代日本の、誰かの奮闘にフリーライドする社会とは大違いだ。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年3月14日
- 読了日 : 2024年3月13日
- 本棚登録日 : 2024年3月2日
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