采配

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  • ダイヤモンド社 (2011年11月17日発売)
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選手としても監督としても圧倒的な成績を残しているだけに、説得力がある。

主義主張やその裏付けとなる理論も、一見常識に反しているように見えて、よくよく聞くと成程という理屈があっておもしろい。

でも、聴く側に聞く意思があるからかもしれない、とも思った。

落合監督は、キャンプ中の守備練習にいつまでという時間制限は設けないそう。時間が決まっていると、選手はその時間をやり過ごそうとしてしまうからだと。なるほどねえと思えるが、同じ落合さんが例えば、「短めの時間を設定する。あと何分しか出来ない、と思えば、同じ1分でも集中力が全然違ってくる。」と言えば、なるほどそうか、と思いそう。結局は、あれだけの成績を挙げた人なのだから信じてついていこう、と思わせられるのかなあ、と思った。

でも、名選手は必ずしも名監督ならず、というからには、やっぱりそれだけではないんだろうな。




P222
日本のプロ野球の歴史で100勝したチームがないことを考えても、ペナントレースを制するためには「50敗する間にどれだけ勝てるか」を追い求めていく。(全試合勝ちに行く)長嶋さんの采配は、まさに不可能への挑戦だったと言える。

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感想投稿日 : 2022年8月27日
読了日 : 2022年8月27日
本棚登録日 : 2022年8月20日

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