いやーおもしろい。女が1人で恋に溺れ、苦悩し、男の一挙一動に疲弊していくさまがありありと描かれてる。ほんとに愛さない人間が一番強くて、それにどうにも手が届かない感じ。いるなーこういう人。個性を愛するのは友情の仕事という文章が光る。恋愛の中でお互い欲しているのは、自分を見てくれるか、欲しいものを差し出してくれるかという点にしかない。それは個性とはかけ離れた、私のことが好きならこうするでしょうという思い込み。またはこうして欲しいというひとりよがり。
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- 感想投稿日 : 2021年5月10日
- 読了日 : 2021年5月10日
- 本棚登録日 : 2021年5月10日
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