棚から哲学 (文春文庫 つ 11-5)

著者 :
  • 文藝春秋 (2002年8月2日発売)
3.41
  • (22)
  • (38)
  • (115)
  • (7)
  • (0)
本棚登録 : 416
感想 : 35
3

レトリックに溢れていて読んでいて楽しかった。特に奥さんに対しての文章は秀逸である。

"賞味期限が「おいしく食べられる期限」という意味なら、我が家の家庭料理は、どれもこれも作った瞬間から賞味期限切れだ。"

"わたしは最初、女は天使、女神、観音様と同類かと思っていた。悪くても犬やネコの仲間だろうと思っていた。その後、幾多の苦い経験を重ね、ライオンかハイエナの仲間ではないかと疑う段界を経て、ゴジラの仲間だと気づいたとき、ついに真理を見出したと思った。暴れるゴジラ相手に打つ手はない。"

とても面白い会社の先輩と話している気分にさせてくれた。ユーモアは基本的に毒舌と相性が良いのである、ということを再確認させてくれた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2024年2月6日
読了日 : 2023年12月18日
本棚登録日 : 2023年12月5日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする