久しぶりに、好みの推理小説でした。このような構成の小説を倒叙推理小説と分類されることを、後書で初めて知りました。(未熟者です。)
まず、犯人となる青年の人となりを日常生活から、そして、殺人動機となる家庭状況を丁重に書かれていきます。
次に、冷静で優秀な青年の思考、完全犯罪への詳細な計画への道筋を追います。
そして、計画のほころびから、やむを得ず、次の犯罪への計画・実行となります。ほころびが亀裂となり、遂に彼は自分の犯罪を認めていく事になります。
事件は、犯人となる青年の視点で描かれていきます。彼は、家族を守るという優しさからその殺人を決意しています。常時、冷静さを保つ努力をして、彼の憎悪は、青い炎として彼の内にあります。
彼は、母親と妹のこれからを思いながら、最期の決意をして、悲しい最後のトリックに臨むます。
貴志さんは、角川ホラーの十三番目のペルソナで印象的な記憶があり、もしかして相性が良いかも。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2023年2月23日
- 読了日 : 2023年2月23日
- 本棚登録日 : 2023年2月23日
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コメント 8件
みんみんさんのコメント
2023/02/23
おびのりさんのコメント
2023/02/23
みんみんさんのコメント
2023/02/23
1Q84O1さんのコメント
2023/02/24
おびのりさんのコメント
2023/02/24
しずくさんのコメント
2023/02/24
1Q84O1さんのコメント
2023/02/24
おびのりさんのコメント
2023/02/24