幾重もの防犯セキュリティに守られたオフィスビル最上階の社長室。介護サービス会社社長が?その密室で殺されていた。犯人と犯行動機、そしてトリックを探る本格的なミステリー。
殺人容疑をかけられた専務家族から依頼された女性弁護士と、防犯コンサルタントを名乗る男性がバディとなり、事件を解決していく。
2部構成となっていて、Ⅰの見えない殺人者では、幾つものトリックの伏線らしきものを、ひとつづつ検証していく感じ。Ⅱの死のコンビネーションでは、雰囲気を変えて、犯人となる青年の、犯行に至るまでの生い立ち、背景を描く。それまでの経験から、トリックを考え出す過程、実行に移す心象を丁寧にたどります。
キチンと作られたミステリーです。Ⅱ部は、「青の炎」を思い出すような構成で、追われる立場になった男子が、考えうるあらゆる手段を駆使して逃げ延び、したたかになっていく様子が悲しく恐ろしい成長を見せてくれます。
ラストがいかにも続編を期待させるような終わり方で、この後、防犯探偵シリーズになっていました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2023年3月12日
- 読了日 : 2023年3月12日
- 本棚登録日 : 2023年3月12日
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コメント 3件
1Q84O1さんのコメント
2023/03/13
おびのりさんのコメント
2023/03/13
1Q84O1さんのコメント
2023/03/13