水車館の殺人 <新装改訂版> (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2008年4月15日発売)
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感想 : 706
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館シリーズ、第2作。
「十角館」の建築家中村青司が手掛けた「水車館」。人里離れた山中に孤高にそびえる。そこで、2年連続でおきる殺人事件。
過去と現在を交差させながら、事件が進む。
水車で発電している大きな建築物。周木さんの堂シリーズにも負けてない。
画家の子息の邸宅で、その作品を収集している。とすると、風森さんの渦巻く回廊の鎮魂歌。きっと、皆さんに影響を与え続けているシリーズなのだと思います。
そして、ちょっとノスタルジックな雰囲気が良い。
探偵役に前作から続けて、島田潔を迎える。ということなら、やはり、順番通りに読まないとですね。
事件そのものだけでなく、犯人の直接の動機となった事故や幻想作家の遺作の存在も、さすがでした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説 
感想投稿日 : 2023年11月3日
読了日 : 2023年11月3日
本棚登録日 : 2023年11月3日

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コメント 2件

土瓶さんのコメント
2023/11/03

もうスッパリ忘れてるから読み返すのもありかな。

おびのりさんのコメント
2023/11/03

そうそう。そして、最新作までたどりつければと思ってます。

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