新世界より(上) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2011年1月14日発売)
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本棚登録 : 16973
感想 : 1121
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1,000年後の日本。限られた狭い社会の豊かな自然に恵まれた集落。集落は注連縄が張られ、結界とされている。その外側の地域に出ることは固く禁じられていた。その掟を守るため、悪鬼と業魔の言い伝えを子供達に伝奇として、修得させていた。
大人達は、レベルはそれぞれだが、呪力を持っていた。大人になるという事は、呪力を得る事。
子供達は、学校で呪力の向上を目指して、精神ともに、綿密に管理されている。
未来とはいえ、日常生活の動力は、ほぼ呪力。明治時代あたりの生活感。1984のようなディストピアを予測していたので、この世界観に慣れるまで時間がかかってしまった。上巻のストーリーの中心が中学生の少年少女なので、学校のシステムや友人との関係性が多いかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説 
感想投稿日 : 2023年3月27日
読了日 : 2023年3月27日
本棚登録日 : 2023年3月27日

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コメント 2件

1Q84O1さんのコメント
2023/03/27

この作品を読んだときに確かに貴志さんの作風が何だか今までと違うなって感じました
(おびのりさんが別レビューでおっしゃているように)
作品のジャンルも違うからかな…?
けど、これはこれで私の場合は楽しめました^_^
ちょっと長いですけどねw
この作品では、まだ貴志さんを嫌いにならないでぇ〜(´Д⊂ヽ

おびのりさんのコメント
2023/03/28

おはよーございます。
面白くは読めるのですけど、図書館まで虫って、想像しちゃってね。
主人公の女子が、これから成長すると思うんだけど、会話等ジョブナイル感が気になって。

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