西加奈子さん、直木賞受賞作。読みたかった本です。全く予備知識を入れないで読み始めて、ひとりの男子・歩君の自伝的風小説と分かり多少驚きました。
父親の海外赴任先のイランで出生した歩。なかなか精悍な父親と美しい母親、そしてその行動に難ありの姉との四人家族。
イランでの誕生、日本への帰国。幼稚園小学校と歩君は、冷めた物分かりの良さで過ごします。
姉は、その体型と多少奇怪な行動から「御神木」と揶揄され、日本に馴染めません。
そして、再び赴任先のエジプトへと生活圏を移していきます。
軽快な文章で、面白く読ませてくれます。ただ、この長編が、どこへ向かっていくのか、まだ読み取れません。
そして、この家族の母親像が、好きなタイプでないのが読み辛いところ。
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読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
直木賞
- 感想投稿日 : 2023年7月31日
- 読了日 : 2023年7月31日
- 本棚登録日 : 2023年7月31日
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