修行僧のような父親、自分の幸せを追い求める母親、奇怪な行動が多かった姉、30代半ばとなっても、何かに惑わされ流されるように生活する歩。この家族の未来はあるのかと思うところで、姉が自分の根幹を得て、家族のすくいぬしとなる。
彼女の「信じるものを誰かに決めさせてはいけない」という言葉を納得させる為の自叙伝となる。
次のページで何が起こり出すのかわからない、少年の30年以上を書き切ったパワーがある。
読んでいるうちに、登場人物が自由に動いていくように感じる。ただ、自由すぎて整合性とかは求められないかな、でもいいや、と思いました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
直木賞
- 感想投稿日 : 2023年8月1日
- 読了日 : 2023年8月1日
- 本棚登録日 : 2023年8月1日
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