村上春樹氏の身近に起きたらしい都会の綺譚5編。
「偶然の旅人」
見知らぬ女性との偶然の出会いから、絶っていた家族との交流を果たしたピアノ調律師。
「ハナレイ・ペイ」
サーファーの息子を海で突然失った母親。彼を見つめるその後の人生。
「どこであれそれが見つかりそうな場所で」
都心のマンションの階段から突然失踪した男性を捜索する男。
「日々移動する腎臓のかたちをした石」
運命に関わる女性は3人と教えられた男。その二人目の女性との出会いと別れ。
「品川猿」
名前を忘れてしまう女性の本当の心の闇。
省略しすぎたかしら、読んでも思い出せないかも。
東京が舞台というところが魅力的。
短編とはいえ、村上春樹氏っぽい文章の流れと折々の会話。ですから、綺譚なのですが、あらそんなこともありそうですねと受け入れてしまう。
「どこであれ〜」が、日々東京の何処かでこんな事が起きていそうで好きですね。「品川猿」は、綺譚というより、通常の村上春樹という感じでした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
新潮文庫
- 感想投稿日 : 2022年5月6日
- 読了日 : 2022年5月6日
- 本棚登録日 : 2022年5月6日
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コメント 3件
ひろさんのコメント
2022/05/07
おびのりさんのコメント
2022/05/08
ひろさんのコメント
2022/05/08