ゼロの焦点 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1971年2月23日発売)
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感想 : 437
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石川県羽咋市出身の友人が居る。ゼロの焦点では、まだ羽咋郡。長い付き合いですが、知り合ったとき、「ゼロの焦点の⁉︎」と叫び、シツコくその風景を聞き続ける。その友人は三姉妹で、お母様含めて北陸美人だったわー。美人の名産地かも。
見合い結婚したばかりの夫が、前任地石川県に引越したまま、行方不明となる。新妻は、この不可解な失踪を、ほんのわずかな違和感から協力者を得て、夫の痕跡を追う。
長編推理小説。戦争直後の混乱期に、いわば時代の犠牲となった女性の息苦しい生き方。虚構を守るための殺意。もう時代物ってぐらいの松本清張。代表作のひとつで、北陸の冬が悲しいの。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新潮文庫
感想投稿日 : 2022年7月12日
読了日 : 2022年7月12日
本棚登録日 : 2022年7月12日

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