物語の語部となる“私”は、ホラー作家。読者から募集していた恐怖体験を手がかりに賃貸マンションで起こる不可解な現象について調べ始める。
“私”は、作者を連想させ、ご同業の実名を登場させてドキュメンタリーの様相で、怪奇現象の根本を辿る。モキュメンタリーというらしい。
冒頭のよくあるマンションやその周囲の団地で、不特定に生じる違和感は、ありそうなお話で怖いわ。その現象のたどり方が、上手い。その土地の歴史、土地に住んでいた人達、最終的にはそこに嫁いできた嫁の出自まで遡る。日本的な、“穢れ”を表現していく。日本中にこんなことあるよね、いつ穢れに感染するかわからないわよっ。
歴史って続いている様で、途切れるというか、その経緯が伝わらないって事があるよね。
10年程前だったか、その頃住んでた地方都市で、住宅開発が山の方に進んでいき、どうしても渋滞になる所があった。そこに、小さな神社が盛り土の山にあり、それが道にかかっていて詰まる。地元民の推進派や反対派あったけど、遂に取り壊し移転。そしたら、神社の下からもっと凄いやつ出てきちゃったって話。きっと、ある時代にそれを守る神社を作ったんだろうなあと思った。しっかり、研究されて保存されたと思います。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
新潮文庫
- 感想投稿日 : 2022年8月19日
- 読了日 : 2022年8月19日
- 本棚登録日 : 2022年8月19日
みんなの感想をみる
コメント 20件
土瓶さんのコメント
2022/08/19
松子さんのコメント
2022/08/19
おびのりさんのコメント
2022/08/19
松子さんのコメント
2022/08/19
おびのりさんのコメント
2022/08/19
おびのりさんのコメント
2022/08/19
松子さんのコメント
2022/08/19
moboyokohamaさんのコメント
2022/08/22
おびのりさんのコメント
2022/08/22
moboyokohamaさんのコメント
2022/08/22
土瓶さんのコメント
2022/08/22
松子さんのコメント
2022/08/22
おびのりさんのコメント
2022/08/22
松子さんのコメント
2022/08/22
土瓶さんのコメント
2022/08/22
おびのりさんのコメント
2022/08/22
kuma0504さんのコメント
2022/08/23
おびのりさんのコメント
2022/08/23
おびのりさんのコメント
2022/08/23
kuma0504さんのコメント
2022/08/23