十二国の中心黄海の北東に位置する雁州国。その地は、先帝の圧政により、畑は荒れて民は貧しく、国としては、終焉の様相となっていた。人民は新王を待ち望み、延麒・六太に選定された、延王・尚隆がその王座につく。
尚隆は、治世に尽力している風には見えず、家臣達を苛立たせる。延麒でさえ、その呑気な姿に呆れていた。とはいえ、雁の国は、二十年を経て緑野は広がり人口も増加して徐々に回復していた。
そんなおり、一人の州侯が反旗を翻す。尚隆は、そこ反乱を利用して治水を施行、反乱分子も見極める。味方から欺く系の王でしたね。
十二国それぞれの治世を描いていくのでしょうか。天啓に沿った選定であっても、麒麟も全て納得というわけでないところは面白い。
役職名や王城名などなかなか凝っていて、覚えきれないと思っていたけど、既にネットでデータベース化されていて便利に使わせていただきました。
最後の「雁史邦書」が、オシャレで、六太の友人“更夜”との約束を果たしている。
さて、次巻へ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
新潮文庫
- 感想投稿日 : 2022年8月22日
- 読了日 : 2022年8月22日
- 本棚登録日 : 2022年8月22日
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2022/08/22
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2022/08/23
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2022/08/23
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2022/10/08
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2022/10/09
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2022/10/10