東京荒川土手下の小ぶりな古本屋。亡くなった友人の店を引き継いだ初老のイワさんと孫の高校生の稔。まあまあ仲良、下町の普通のお店の彼らになぜか事件が降りかかる。しかも、殺人事件多め。
程よくまとまった、作中作を含む、小説がらみの事件の連作短編集。
「淋しい狩人」
作品に行き詰まり失踪した小説家。未完の作品を模倣し連続殺人事件を起こし、完結させようとする輩が現れる。それを許せず、名乗り出る小説家。
この作品の中で、失踪を小説家としての安楽死と表現してたのは、面白いな。宮部さんでも考えたりするのかしらね。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
新潮文庫
- 感想投稿日 : 2022年10月16日
- 読了日 : 2022年10月16日
- 本棚登録日 : 2022年10月16日
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