螺旋プロジェクト、昭和前期編。
太平洋戦争末期、舞台は東京と仙台。
蒼い目を持つ聡明な小学生、清子は、その目の為に周囲から奇異な者として扱われ悲しい思いをしてきた。空襲を避け、仙台の山村に疎開。そこで、犬の様な耳を持つ、寺の養い子リツと出会ってしまう。
彼女らは、お互いの存在を認めた瞬間から憎悪か、それ以上の感情を持つ。二人は決して相入れないことを認識する。海族の清子、山族のリツ。今回は、お守りが螺旋アイテムとして描かれる。
古代から近世の対立が大きめだったので、戦争の中の少女達と随分身近になった感じ。
清子の母親の強い者は憎しみを相手ではなく、自分の憎しみと戦うという言葉に 二人の少女達はその相入れない関係を乗り越えようとしていく。
プロジェクトの一冊とはいえ、独立した小説として期待して読むので、大変だなぁと思います。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2022年12月27日
- 読了日 : 2022年12月27日
- 本棚登録日 : 2022年12月27日
みんなの感想をみる