駆ける少年 (文春文庫 さ 21-2)

著者 :
  • 文藝春秋 (1995年5月1日発売)
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本棚登録 : 244
感想 : 18
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鷺沢萌文学忌、葉桜忌。
「葉桜の日」からか、季節からか?
2004年35歳自死。

1992年泉鏡花賞受賞作。
上智大学在学中に文學界新人賞を最年少受賞。そして美人さんだったのだ。才能と美貌に羨望していた。

銀河の町・駆ける少年・痩せた背中 の短編3編

「駆ける少年」は、彼女の父親の物語に近いのだと思う。鷺沢さんは、父親の事業失敗により、高校時代からは、経済的に厳しい生活を送っていたようだ。そして、大人になってから、隠されていた家族の出自を知る。そこにかなりこだわりを持って調べている。その家族を父親の視線で書かれている。
みずみずしいという表現で紹介されているけれど、行間を読ませる巧みさがあり、若さより苦しさを感じる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文学忌
感想投稿日 : 2024年4月11日
読了日 : 2024年4月11日
本棚登録日 : 2024年4月11日

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