私の男 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋 (2010年4月9日発売)
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本棚登録 : 8387
感想 : 905
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物語の始まりから、漂う、不安定さ、不穏さ、嫌悪感。
血縁の繋がりで、家族の欠損を補おうとし、何よりも信じすぎる不可思議。

海で家族を失った少女と彼女を引き取り育てる男性。彼女の結婚から時間を遡ってふたりの関係性を濃密に厭世的に語られる。ふたりに関わった人達の視点も織り交ぜながら。




小説の雰囲気は、すごく好きなのです。

なのですが、BLが受け入れられないおじさま達がいる様に、近親系は苦手です

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 直木賞
感想投稿日 : 2023年8月6日
読了日 : 2023年8月6日
本棚登録日 : 2023年8月6日

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コメント 5件

みんみんさんのコメント
2023/08/06

わたしは飼育系が苦手です(๑•́ ₃ •̀๑)

1Q84O1さんのコメント
2023/08/06

BLが受け入れられないおじさま達…w

moboyokohamaさんのコメント
2023/08/08

いいねをいただいたので、流れでかつて自分の書いた感想を読んでみました。
あの頃は暗くじめっと作品が好きだったんだなあ。
近親系が駄目ですか。
私も得意ではありませんが姉と弟っていう線だったらありかもしれない。
特に小説や映画ならば。

おびのりさんのコメント
2023/08/09

コメントありがとうございました。
ちょっと、ばたついてまして、ブグログへ向かう時間がなくて。

はい、この小説の雰囲気は好きです。が、流石に、本当の父娘となると、依存し合うのは充分に小説的なのですが、そこまでやっちゃうと、どーも。
実際、離れて暮らしていたからという設定としても、無理かなって。

まさか父と息子なら大丈夫だったとかでは、ないです。m(_ _)m

moboyokohamaさんのコメント
2023/08/09

そういえば父と息子という線は聞いた記憶がありませんね。
そりゃあそうだろうなあ。
私が姉と弟ならばと考えたのは、自分に兄弟が(姉が)いないという状況からの夢想に近い者だと思います。
姉を持つ友人からはその存在は女性と認めることさえできず、むしろ敵対関係になりがちな対象らしいですね。
年頃の女性が男親に嫌悪感を持ちがちなのは近親相関を防ぐための自然の摂理だと聞いたことがありますが、まさにそういう事なのでしょうか。

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