悼む人 上 (文春文庫 て 7-2)

著者 :
  • 文藝春秋 (2011年5月10日発売)
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不慮の死ー事故・家事・喧嘩等々ーを遂げた人々を 死を迎えた現場で“悼む”旅を続ける青年。
誰を愛し、誰に愛され、どんなことで人に感謝されたことがあったか。それを知り、そのことを覚えておく事で、悼む。
彼が悼みの旅を続ける意味合いを、エログロ記者を目撃者・偽善者として、余命わずかな母親を保護者・代弁者として、望まない夫殺しの殺人者を随伴者・傍観者として、解き明かそうとしている。
少なからず影響を受ける者、嫌悪する者、死者の記憶の共有を喜ぶ者。掴みどころのない彼の行為は、本人さえ理解できていないのか?
うーん?どうなるのか、下巻へ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 直木賞
感想投稿日 : 2023年3月25日
読了日 : 2023年3月25日
本棚登録日 : 2023年3月25日

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コメント 6件

土瓶さんのコメント
2023/03/25

そうそう。天童荒太さんも未読。
これと「永遠の仔」を何度も手にとっては戻す。
レビューを待とう、っと。

おびのりさんのコメント
2023/03/25

待て、ができる良い子。

みんみんさんのコメント
2023/03/25

これ途中で挫折したやつだ…
ネタバレして欲しい( ̄▽ ̄)

おびのりさんのコメント
2023/03/25

そうなんです。悼む人は、良いんだけれど、その周辺の人がまとまりがないんですよ

みんみんさんのコメント
2023/03/25

永遠の仔はドラマ観てたけどキツい内容だよね?

おびのりさんのコメント
2023/03/25

ドラマ残念ながら見てないんです。
悼む人は、掴みは面白いし、悼むって感覚と現場を旅する行程は、良いんですが、殺人者で悼む人を追随する女性が、右肩に、殺した夫の霊をのせてるんですね。それが、霊か女性の幻想かも明確にしないで、意思疎通したりするんですよ。
エログロ記者は、最初懐疑心いっぱいだったんですけど、影響受けて、犯罪者被害者に寄り添った記事を書いたり。悼む人に集中して読めば良いのかもだけど。直木賞受賞作を選んだのですが、そのドラマになっている方が良いかもしれません。

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