羊と鋼の森 (文春文庫 み 43-2)

著者 :
  • 文藝春秋 (2018年2月9日発売)
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本棚登録 : 21627
感想 : 1673
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羊と鋼の森というタイトルが、とても素敵だなあと思います。

寒冷の村に生まれ、森に育てられた純粋青年。

高校生の時、偶然見学することになったピアノの調律。それが、彼の進む道となる。
調律師となり、その森に迷い込むけれど、根気よく歩き続け、きっと森を抜け出す。

ピアノの音、調律の表現、ピアニストの卵達の心情、ところどころに使われる詩的な比喩。どれも選び抜いたような言葉でした。

ピアノとピアニストと観客との間に居て、最高の状態で繋ごうとする静かに熱い人達でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説 
感想投稿日 : 2023年12月24日
読了日 : 2023年12月24日
本棚登録日 : 2023年12月24日

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コメント 2件

hibuさんのコメント
2023/12/25

おはようございます!
全体的に静謐な文章で自分の仕事に対する気持ちを整理することができました。とても澄み切った気持ちになる大好きな本です。
娘にプレゼントしました♪

おびのりさんのコメント
2023/12/25

おはようございます。
本当にそうです。私も 青年の様に静かで謙虚でしかも堅実なそんな風に仕事に向かえば良かったなあー。生意気だったなー。好きな仕事でもなかったなー。と、くるくる気持ちが変わりながら、読みました。
素敵な父娘なんでしょうね。
それも 羨ましい限りです。

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