十二人の死にたい子どもたち (文春文庫 う 36-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2018年10月6日発売)
3.36
  • (118)
  • (284)
  • (364)
  • (118)
  • (36)
本棚登録 : 4448
感想 : 314
3

「自殺サイト」をきっかけに廃病院に集まってきた12人の少年少女達。
その集いの場に紛れ込んだ13番目の少年。
彼はすでに死んでいるようだった。
予期しない13番目の存在が彼らの安楽死の計画に不安感を持たせる。
なぜ、その少年が集いの場に存在するのか。
自分達の全員一致の集団自殺の目的を果たすため、彼らは、各自の自死への根拠、13番目の少年への関わりの議論を始める。
死を望む状況はそれぞれ。
性格も十二人十二色。
死を考える前に語り合うこと。
人の意見を聞くこと。
人との繋がりがはじまること。
ミステリー部分は、彼らの繋がりを作るきっかけにすぎないけれど、十二人の子供達の将来が続くことになるという結末は、悩める同世代読者に読んでいただきたいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説 
感想投稿日 : 2024年1月9日
読了日 : 2024年1月9日
本棚登録日 : 2024年1月9日

みんなの感想をみる

コメント 2件

土瓶さんのコメント
2024/01/09

映画でみたかな。

おびのりさんのコメント
2024/01/09

豪華キャスト

ツイートする