第15回山本周五郎賞受賞作。
ということで、期待値を上げ過ぎた感あり。
解説の川上弘美さんが、怖い小説だと解く。
4回読んだとのことで、その都度怖さが変わるとのこと。
都内の2LDKのマンションを男女4人でシェアする若者達。そこに一人の男娼の男子が加わり、波紋が広がる。
各章、それぞれの視線で日常が描かれる。
彼らは、それぞれ問題があるし、将来設計などとは無縁。だけど、同じ空間の中で優しく振る舞い、一定の距離を保てる同居人。
この中で一番大人の生活をしていたと思われる男の影の行為を知りながら、日常を続け切る他の同居人。現在の自分の領域を守るためか、奇異に映るこの行為が特別でないかもしれないことが怖いのかもしれない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2024年3月1日
- 読了日 : 2024年3月1日
- 本棚登録日 : 2024年3月1日
みんなの感想をみる
コメント 5件
1Q84O1さんのコメント
2024/03/01
おびのりさんのコメント
2024/03/02
1Q84O1さんのコメント
2024/03/02
おびのりさんのコメント
2024/03/02
1Q84O1さんのコメント
2024/03/02