「ランチ酒」このグルメ本のようなタイトルが絶妙です。
主に子どもや老人や動物など、真夜中に見守る仕事をしている主人公犬森祥子にとって、ランチは一日の最後の食事となる。
酒を飲んで、リラックスして眠りに就きたい。
ここに出てくるメニューは、どれも半端なく美味しそう。
祥子の飲みっぷり、食べっぷりが実によく、ふだんお酒を飲まない私も、すっかり飲んだ気分になって気持ちよくなってしまいます。
けれど、アラサー、バツイチで元夫と娘とは離れて暮らしている祥子にとって、一人っきりで飲むランチ酒は、何だかしみじみとしてくる。
深夜に自分を呼んでくれた、孤独な人たちの幸福を心から願い、愛娘の幸せを願いながら、仕事を続けている祥子を、同じ女性として応援したくなります。
ここに出てくるお店は、実在するところばかりだそうです。
食べ物のお話はいいですね。
読むと、思わず元気が湧いてきます!
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
原田ひ香
- 感想投稿日 : 2022年3月13日
- 読了日 : 2022年3月13日
- 本棚登録日 : 2022年3月13日
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