ヴァイオリン職人の探求と推理 (創元推理文庫)

  • 東京創元社 (2014年5月30日発売)
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感想 : 60
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イタリアのヴァイオリン職人ジョヴァンニ・カスティリョーネは、月に一度、仲間と弦楽四重奏をするために集まる。
同業者で幼なじみのトマソ・ライナルディ、アリーギ神父、小さい頃から知っている息子のような刑事アントニオ・グァスタフェステと。
ある夜、集まりの後、トマソが殺害されてしまう。
前の週にイギリスへ“メシアの姉妹”という一千万ドル以上の価値があるとされる、幻のストラディヴァリを探しに行っていたことがわかり、ジャンニはグァスタフェステに協力し、事件を探り始めるが、新たな殺人が起きてしまう。
犯人とヴァイオリンの謎を追い、ヴェネツィア、ミラノ、イギリスへ―
豊かな人脈と深い知識、鋭い洞察力を駆使し、名器にまつわる謎に挑む!

真犯人は捻りがなかったけれど、犯人探しよりもヴァイオリンの謎がメインだと感じたのでがっかり感は無かったかな。
各地の描写が美しいです-食事にワインも美味しそうで!
グァスタフェステとの推理活動は素晴らしいコンビネーションでした-
ジャンニは老境にさしかかってるからか、現実的―正攻法でなく型破りでもいちばん手っ取り早い方法取りますね。
しかしヴァイオリン職人としては、名器を手にする、過去の汚点は消去、才能ある音楽家の手助け、とやり尽くした感がある…のに続編があるのですね。
また壮大なスケールに歴史的宝物が絡んでるようで、楽しみです!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年7月27日
読了日 : 2014年7月26日
本棚登録日 : 2014年7月3日

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