四畳半シリーズ、ペンギン・ハイウェイに続いてこのたぬきシリーズ?にはじめて手を出してみた。
一言で言うなれば…森見登美彦シリーズ全開!という感じの本だったかなと。
狸界の名門とされる下鴨家の三男である矢三郎が主人公、この家族には主人公の他に3人兄弟がいて、それに母親を含めて4人の家族がいる。亡くなった完璧な父に比べ、何か足りないもの同士の兄弟たちが悪戦苦闘する物語。父親の死を境にバラバラになってしまった家族が、父親の死の真相を突き止め、その中で起きる出来事を通じて、それぞれ兄弟が成長し家族が一つになる…まぁそんな感じの話である。
あらすじにすると感動チックに聞こえるかもしれないが、中身は至って阿呆な話が多く読んでいて楽しい。この著者独特の言葉の使い方や、この慣れない世界観に、若干の読みづらさを感じる人はいるかもしれないが、面白い作品だったと思います。
もう1作品このシリーズがあるようなので、こちらも機会を見つけて読んでみたい。
でも個人的には、やはり森見登美彦は四畳半シリーズかな~とも思いました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年5月2日
- 読了日 : 2023年4月27日
- 本棚登録日 : 2022年8月27日
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