サバイバル時代の海外旅行術 (光文社新書 419)

著者 :
  • 光文社 (2009年8月18日発売)
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これが13年も前に書かれたものとは思えない!高城剛恐るべし。前々からパッキング術や白本、黒本を興味深く拝見していたが、この本もかなり面白かった。最終章に、私たちが旅行を楽しむことができる条件は何より平和な時代であるということが大前提と書いてあった。「疫病が世界的に流行っても…」云々のあたりが、コロナ禍時代を予見しているようで、これまた驚いた。

旅に出る前に10のやりたいことを書き出すことは是非やってみようと思う。

最終章にあった文がとても心に残って素晴らしいと思った。「個々人の目指すゴールの1つは、生活を豊かにする、日々を楽しく過ごすことだと思う。それは、人生の「質」を高めることを意味する。そのためのコミニケーション能力や経験値の向上、危機管理能力があり、それらを試され、同時に向上させるきっかけになるのがまさに旅なのだ。したがって、旅の達人になるということは、人生の達人になることを意味する。
また、旅とは、自分を映す鏡のようなものだ。言葉も地理もわからず、自分とは一体何なのか、自分にできる事は何なのかを考え、行動する機会でもあるからだ。旅を通じて知ることができるのは、接する世界だけではなく、己自身でもある。」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年1月5日
読了日 : 2023年1月5日
本棚登録日 : 2022年11月10日

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