千さんの感想・レビュー

塩狩峠 (新潮文庫)

著者 : 三浦綾子

• 新潮社 (1973年5月29日発売)

三人称で読むのにとても時間がかかったが、最後までもう読むの疲れたとなるような文章ではなく、一つ一つの場面がとても丁寧に描かれていて、メッセージ性がある。

以下ネタバレ含む。



最後まで読んで、実際人のために犠牲になれるとか本当にわたしにはできないなあって思った。多分傍観するか、わたしもあの場にもし居たら、怯えてるだけだと思う。信夫はすごいね。これが実話っていうのがまたすごい。

信夫の父の言葉がとても印象的だった。

最初から守る気のない約束は、約束ではないよ。

少ない言葉の数なのに心にどっしり来る。

感想投稿日 : 2020年11月27日

読了日 : 2022年4月5日

本棚登録日 : 2020年11月27日