死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う

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  • 朝日出版社 (2008年1月10日発売)
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人は人を殺せるし、人は人を救いたいと思う。嗚咽、

教誨師という存在を初めて知った。死刑執行の時に、死刑まで追い込む検察官はその場にはいないし、どうやって死刑になるのか知らない人ばかりだし、そこらへんの仕事はしてる人はその話がタブーなわけで、、、
死刑囚になる大半の人はたぶん孤独であったことが、犯罪を犯してしまう大きな原因なんだろうけど、そこで死刑にしたからといって、被害者遺族に応報するのかと言ったら、被害者が戻ってくるわけではないし、という堂々巡りの思考が頭の中一杯になる。

存置か廃止、私には全然決め切れないけど、
死刑制度がある限り死刑になりたくて犯罪を犯す人もいるわけで、解決方法にはなってないんだろうなと、それについては強く思う。
やっぱり、人と人は助け合えるから人として生きれるんだと思う。うん。

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感想投稿日 : 2022年3月30日
読了日 : 2022年3月30日
本棚登録日 : 2022年3月30日

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