最後の晩ごはん 黒猫と揚げたてドーナツ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2016年12月22日発売)
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本棚登録 : 828
感想 : 70
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今回も悪人は登場せず、ほんわかと優しい気持ちで読み終わりました。なぞの穴あきカードとオルガニートの組み合わせなど、いろんなことがちょっと出来過ぎ?という感じもあるけど、突然亡くなってしまった若者が「なくなったと思っていたものが全部帰ってきて、寂しくなくなった」と結果的に自分の死を受け入れることができたのは悲しいけれど良かった。ドーナツ誰か作ってくれないかなー。
毎日食事を作る身としては、料理にいつも惜しまない愛情と手間をかけられる夏神さんがうらやましいです。
あと、ロイドが「別れが悲しければ悲しいほど、その方と幸せな時間を過ごしたということになりましょう?大切な方との出会いは幸せ、その方との別れがつらく悲しいのも、また幸せなこと。だからこそ、よき出会いと言えるのではありますまいか。」と言ったのが印象に残った。いいこと言うじゃん、ロイド!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年5月14日
読了日 : 2019年5月14日
本棚登録日 : 2019年5月14日

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