逃亡者

著者 :
  • 文藝春秋 (2009年8月28日発売)
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本棚登録 : 263
感想 : 48
4

最終盤まで一気に読む事ができる力のある本でした。
折原作品の叙述でびっくりする本というよりは、逃亡劇のスリリングさにハラハラする本です。ただ、最後はほんとにジェットコースターで、すっきり納得とはならないのが、折原作品らしい本で、最後まで読むと、あ、こういうことかと見直したくなります。
この段落はこの人のことなんて、解説サイトがあったら見たいかもしれません。

いろんな細工に挑戦する折原作品の中では、小細工は少ないです。
途中の一文に引っかかっていたら、予想通り最後に生きたんですが、それもお前か!と驚きの結末でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2011年3月27日
読了日 : 2011年3月27日
本棚登録日 : 2011年3月27日

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