虹の岬の喫茶店

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 335
感想 : 30
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森沢明夫さんの小説は、どれも、するりと心に入ってきて、するりと心の中に居場所を作って住み着いてくれる気がする。

「虹の岬の喫茶店」も、そんな小説でした。
少し前に読んだ「大事なことほど小声でささやく」と同様に、1人の重要なキーパーソンがいて、悩んだり傷ついたりした人たちが、その人に出会ったことで救われていく。この小説では、岬の喫茶店の悦子さん、そして「大事な〜」ではバーのゴンママ。

小説の中の架空の人物だけど、私はその2人に癒されているような気がする。相談事を打ち明けたら、優しい笑顔やビシッとした態度や風圧を感じるウィンクを浴びて、ふんわか癒されて、なんとなく生きていけそうな気がする。



この小説は映画化されているんですね。悦子さんは吉永小百合さんなのか。私の印象とはちょっと違うけど、いい映画なんだろうな。機会があれば見てみよう。
そして、森沢明夫さんの小説を、もうちょっと読んでみよう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他小説
感想投稿日 : 2022年1月17日
読了日 : 2022年1月17日
本棚登録日 : 2022年1月17日

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